ざるを被る謎の信者「パスタ ファ リアン」とは?飛ぶスパゲッティ・モンスター教が投げかける宗教と科学の真実
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すべては2005年、米国カンザス州の教育委員会から始まった。同委員会は、公立学校の理科の授業において、生物の進化論と同等の時間を使って「インテリジェント・デザイン説(ID説)」を教えるべきだという決定を下した。ID説とは、「宇宙や生命の複雑さは、知性ある何者かによって設計された」とする主張だ。実質的にキリスト教の創造神話を科学の装いで導入しようとする試みだった。
この決定に異を唱えたのが、当時24歳の物理学専攻生だったボビー・ヘンダーソンだ。彼は教育委員会宛てに一通の公開書簡を送付した。
「もし『知的設計者』の存在を授業で教えるのであれば、私が信じる創世の神『飛ぶスパゲッティ・モンスター』も同様に教えるべきだ。それこそが公平な教育である。」
ヘンダーソンは冗談めかした表現を用いながら、科学的証拠に基づかない言説を学校教育に持ち込むことの危険性を強烈に指摘した。この書簡がウェブ上に公開されると、世界中から爆発的な反響が巻き起こった。こうして、知的なユーモアと批判精神を携えた「パスタ ファ リアン」たちの運動が誕生したのだ。