有精卵が気持ち悪いとされる真実|赤点や血管の正体と無精卵との栄養・安全性の違い
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卵の内部に見られる「気持ち悪い」と思われがちな構造について、それぞれの正体を具体的に解説する。
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黄身についた赤い点・筋:「血斑(ブラッドスポット)」
黄身の表面に血の塊や赤い筋が見えることがある。これは「ブラッドスポット(血斑)」と呼ばれる。決してヒヨコの血管や心臓が動き出した証拠ではない。
排卵の際、親鶏の卵巣や卵管の細血管がわずかに破れ、血液が黄身に付着したまま殻が形成されることで発生する。ストレスや大きな音、遺伝的要因で発生頻度が高まる。見た目は良くないが、病原菌や毒素ではなく、取り除けば全く問題なく食べられる。
黄身の中央にある白い小さな輪:「胚盤(はいばん)」
卵黄の表面をよく見ると、直径数ミリの小さな白い点が存在する。これが「胚盤」である。無精卵にも存在するが、有精卵の場合は受精しているため、白い輪の周囲が二重のリング状に見える特徴がある。
ここからヒヨコへと細胞分裂が始まる生命の発祥地であるため、心理的に生々しさを感じやすい。だが、常温で抱卵されない限り細胞分裂は進行しない。
白身の中で黄身を支える白い糸:「カラザ」
卵を割ると白身の中にニュルッとした白い紐のような物体が入っている。これをカビや寄生虫、あるいは精子の塊と誤解する人がいるが、これは「カラザ」というタンパク質の束である。
カラザは黄身を卵の中央に固定し、外部からの衝撃から守るクッションの役割を果たしている。シアル酸という免疫力を高める栄養素が豊富に含まれており、捨てずにそのまま食べるのが健康的にも望ましい。