木本直哉の真実|ハワイ・パイプラインと日本の巨大波に挑み続けた伝説のサーフフォトグラファー
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ハワイで世界基準の波を記録し続ける一方で、木本直哉の情熱は日本の海岸線にも注がれていた。その集大成として結実したのが、彼の代表作である写真集『波巡礼』だ。
日本は四季折々の表情を見せるが、台風が接近した際には世界最高峰に匹敵するビッグウェーブが出現する。木本は気象図を読み解き、台風の進路を追い、日本各地の秘境へ車を走らせた。四国の河口、宮崎のアウターリフ、東北のシークレットポイント。そこには、観光写真には決して写らない激しくも美しい日本の海が存在していた。
「波は二度と同じ姿を見せない。一期一会の瞬間を命がけで捕らえることこそが、波に対する最大の敬意なのだ。」
『波巡礼』に収められたカットは、単なるスポーツ写真の枠を超え、日本の風土と自然の猛威、そして自然と対峙する人間の精神性を静かに告発している。