土と対話し削り出す一期一会の美。陶芸家・井上茂が手掛ける「原土の器」の真価と魅力

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多くの陶芸家は、自らの作品であることを証明するために、器の裏側や高台の脇に「銘(サインや落款)」を刻む。しかし、井上茂氏の器には、銘が一切入っていない。

「器は完成した瞬間がゴールではなく、使い手の食卓に届き、料理が盛られて初めて完成するもの。そこに作り手の主張やエゴを残す必要はない。」

この「無銘」の姿勢には、古来の無名の職人(民藝)に対する深い敬意と、使い手への信頼が込められている。銘がないからこそ、どんな和食、洋食、エスニック料理とも自然になじむ。主役はあくまで料理であり、使う人自身であるという思想が、一客一客に貫かれている。

自然灰釉のグラデーションが美しい井上茂の茶碗
Robert Thorne

Robert Thorne

Automotive & Future Transportation Editor

Robert Thorne covers electric vehicle innovations, autonomous driving systems, global mobility trends, and automotive engineering developments.

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